つなげる力を養うには?

 つなげる力を養う方法として、自然や身の回りの出来事に、習った知識をあてはめてみるということを書きました。

 実践してみたでしょうか。不思議だと思ったことの理由が、案外簡単に見つかったでしょうか。それとも、皆目見当もつかず、途中であきらめたかも知れませんね。どちらが良いかと聞いてみます。

 「すぐに答えが見つかる方がいい」、という声が聞こえてきました。

 そうですか。でも、こんな考え方はいかがでしょう。例えば、疑問を持つこと、そして疑問を感じた不思議を解決するにはどうしたらいいか考えること。簡単に答えが出なくても考え続けること。調べたり、話し合ったりすること。そんなある時、なにかの本を読んでいたり、散歩をしていたり、授業で先生の話を聞いているときに、ふとひらめくことがある。その時の気分は爽快です。そして、そんな素敵な体験の積み重ねによって、つなげる力(発想力)がついていくのではないでしょうか。私はそう信じています。

 知識の積み上げだけでも、解決できることはたくさんあります。多くの人がこのタイプの研究をしています。一方で、知識の積み上げだけでは解決できない問題も数多く存在します。その問題が解かれると大きな飛躍につながります。しかし、それには良い解決方法が必要です。その方法を見つけるためには、ひとつ分野にこだわらず、複数の分野の知識や技術をつなげることが鍵になると思うのです。そうはいっても、人一人の知識はたかが知れています。違う分野の専門家が集まり、互いの考えや知恵を出し合うことで、いい知恵が生まれるかもしれません。諺で言うところの「三人寄れば文殊の知恵」、ですね。

 新しい発想と価値観を生み出していくため、人と人、人の知恵と人の知恵をつなげていく力、そんなつなげる力も大事な力なのではなのだと思います。