平成29年度GSC全国受講生研究発表会が開催されました。

 10月7日(土)から10月8日(日)に一橋大学一橋講堂で開催されました。

 今年で4回目となる全国受講生研究発表会では、全国16の大学から集まった受講生約120名が計44件のポスター発表を行い、日頃の研究活動の成果を披露しました。静岡大学からは11名が参加し、竹内希海君が「静岡市におけるセミの分布と羽化行動の解析」を発表しました。

 次世代の科学者に求められる科学的探究能力の獲得度合いや、研究の専門的達成水準のほか、研究の意義や貢献を適切にアピールすることができるかなどに基づいて審査を行った結果、文部科学大臣賞1件、科学技術振興機構理事長賞1件、審査委員長特別賞2件、優秀賞6件が選ばれました。

 GSC推進委員会委員長の坂口 謙吾 東京理科大学名誉教授は「短い研究期間で素晴らしい成果を出している作品が多く、将来の科学技術の発展に貢献できる力を感じました。若い人たちには積極的に仲間を作り、異分野で協働しながら研究する姿勢を身に付けていっていただきたい。」と大会の総評を述べています。

 大会冒頭、JST濱口理事長のあいさつでは「成功には個性がないが、失敗には人それぞれの個性がある。失敗を重ねることによって自分の弱点や課題が見えてくる。それがわかるともっとものごとを科学的に考えることができる」ことなど話されました。また、2日目の野依良治先生の「科学を志す君たちへ」の講演では「科学は真っ当な自然観、人生観を醸成する」、「独創的な科学者の特徴」、「独創とともに共創の大切さ」、「持続可能な世界の実現」など科学者をめざす高校生に対して心構えや期待を話され、受講生からは多くの質問が出されました。

 参加した受講生は高いレベルの研究に触れるとともに、受講生や大学の先生方との交流を深めることができ、今後の学習活動や研究を進めるに当たってモチベーションを高める機会になったと思います。