11月5日(日)、第4回基礎力養成講座を行いました。

 メインレクチャーは工学部(知能機械学・機械システム、電子工学科)朝間淳一先生の「磁気浮上電磁モータの研究」でした。はじめにモータや発電機の原理、強磁力の磁石により小型高性能なモータの開発が進んだこと、磁気浮上の原理を説明されました。回転部分が磁気力によって浮上する磁気浮上電磁モータ(ベアリングレス・モータ)の研究を朝間研究室では行っており、磨耗や発熱がないため人工心臓などの医療機器への応用やさらに分野横断的・多面的な見地からの研究の重要性について説明されました。

 サブレクチャーは工学部(宇宙工学、推進工学)の山極芳樹先生による「宇宙開発の歴史とこれから:宇宙エレベータが開く新たな宇宙開発の時代」でした。宇宙開発の歴史、燃料を使わない宇宙輸送システムとして大きな可能性を持っている宇宙エレベータのしくみやメリット、開発に係る課題等をわかりやすく説明していただきました。終わりに受講生に対して「宇宙エレベータができたら、何に使えるかアイディアを考えよ」という課題も与えられました。

 午後は今回から英語によるワークショップです。海外からの留学生および日本人のTA(Teaching Assistant)に参加していただき、前々回のメインレクチャーからのテーマに英語で討論を行いました。初めての経験の受講者も多く、英語で伝えることの難しさを感じたと思います。グループごとの発表では英語でプレゼンテーションをしたグループもありました。

 さらに今回は「地学オリンピック」出場を目指す受講生を対象に、関東学園大学の瀧上豊先生から、地学という領域の幅広さや地学オリンピック出場のための勉強の方法などの話を伺う「特別支援講座」を実施しました。また、Aタイプ(自己推薦型)の受講生は10月に提出した研究計画書に基づき、研究力養成コースの指導が始まりました。

 第2回目のサブレクチャー「研究提案書の書き方」担当の三浦有紀子先生からの「提出課題に対する講評」を配布しました。

朝間淳一先生によるメインレクチャーの講義風景

山極芳樹先生によるサブレクチャーの講義風景

ワークショップの様子

特別支援講座の講義風景