2019年8月3日(土)、第2回基礎力養成講座を行いました。
2019年8月3日(土)、第2回基礎力養成講座を行いました。
今回は大学院工学専攻の前田恭伸先生による「KJ法入門」の講義と演習です。KJ法は川喜田二郎氏が開発した定性的な情報処理方法です。発想法あるいはアイデアを整理する方法としてよく知られています。この手法は討論の基礎となる、自分の論点や疑問点を明らかにする方法として優れています。情報収集(取材)、ラベル作り、構造化(ラベルのグループ化)、図解化の手順で行います。そして図解を基にストーリー(説明)を作成しプレゼンテーションします。前田先生からの詳しい説明の後、6つの班に分かれて演習を行いました。「FSSで何を学びたいか」というテーマで、互いに隣のグループの受講生の話を聞いた後、作業に取り掛かりました。
1つの班5〜6人のそれぞれが、聞き取った内容をラベル(付箋)に書き込み、内容ごとにラベルをまとめていきました。小さなグループにまとめて、中くらいのグループ、最終的には4〜5程度のグループにし、それぞれのグループの関係を矢印や線で結び図解化しました。最後に各班の代表がプレゼンテーションを行いました。
各班とも盛んに意見交換が行われ、楽しみながらKJ法の演習に取り組んでいました。今後のワークショップ(日本語、英語)において、KJ法の手法を取り入れ、取材力、まとめる力、発想力、プレゼンテーション力などが高まることを期待します。
基礎力養成講座終了後に、研究力指導の先生との面談も行われました。
<受講生の感想など(ニュースレター掲載分を含む)>
KJ法を利用することで頭の中を「見える化」できるので、研究はもちろんのこと,その他のアイデア整理や作文などにも応用がきくと思った。
今回の演習で分かったが、この方法だとカードを書くメンバー全員の意見がしっかりと他者に伝えられ、図に起こす場合もしっかりと各意見が取り込まれていた。どんな些細なことでも1つの意見として扱われていたため、複数人での相談などにも優れていると思う。
この整理方法は初めて知り、使いやすくわかりやすく、普段の学級会や委員会などでも使いやすいのではないかと思った。もやもやとして、あまりはっきりしない考えでも、何回か読み直したり、わかりやすい表札をつくるという作業、やっていくうちに内容が理解できると思う。ラベルづくりの時、述語や主語を省略しないことも、内容の理解につながっていると考える。
KJ法を学び、データというものは、こんなに簡単にまとめられるのかと驚いた。私は人前で話すことが得意ではない。しかし今回発表させてもらい、KJ法でまとめたことで、相手がだいたいどのような人なのかということを聞き手に伝えることができた。また、KJ法は研究などにも使えるため、私の高校で行っている、課題研究やFSSの研究にも使用していきたいと思った。