2019年11月23日(土祝)、第6回基礎力養成講座を行いました。
メインレクチャーは情報学部の青木徹先生です。先生は半導体の基礎研究から、X線などの放射線検出器やカメラデバイスの研究を進めています。そして2011年、これまでの研究成果をもとに静岡大学発のベンチャー企業「ANSeeN」を設立し、X線関連の製品を社会に送り出してきました。
X線の持つ高い透過力を利用した3次元情報の取得や照射する物体のX線光子の量により画像のカラー化も行われ、それらにより様々な物体の内部解析も可能になりました。
これらの技術や製品は工業製品のみならず工業プラントの非破壊検査を実現するなど、大学での基礎研究が、成果物を通して社会に展開していく、ダイナミックな動きを伝えられました。
受講生から、X線により液体を特定することは可能かという質問が寄せられました。講義の終わりに、「X線は世界を変えるか?」という課題が与えられました。本日の講義を受けて様々なアイデアが寄せられることを期待します。
午後のワークショップは英語によるディスカッションの2回目です。前回のテーマ「グローバリゼーションの利益と課題」の検討結果に基づき、今回のテーマ「グローバリゼーションに対応するため私たちがすべきことは?」について各グループで話し合いました。前回、今回ともすでに学んだKJ法を用いて班員の考えをまとめ、その内容についてポスターのタイトルを決定し、後半で各グループとも2つのポスターを用いて発表を行いました。私たちのすべきことについては、文化や技術革新などの観点から様々なアイデアが発表されました。
基礎力養成講座終了後、地学オリンピックに向けて、理学部の生田領野先生による特別支援講座(地学Ⅱ)が行われました。