2019年12月15日(日)、第7回基礎力養成講座を行いました。

メインレクチャーは教育学部家政教育講座の竹下温子先生の「well-beingを追求する」です。「well-being」とはいわゆる「幸福」ですが、「身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」とされています。家政学は人間生活における人と環境との相互作用について、人・物の両面から研究し、生活の質の向上と人類の福祉に貢献する実践的総合科学であり、まさに well-being を追求した学問です。

講義では、食(栄養学)にスポットをあて歴史的な背景から、ビタミンの発見や糖質・食物繊維の基礎知識、食事をとるタイミング、先生の最近の研究の様子などを話されました。「食」はマスコミでもよく取り上げられますがマスメディアに惑わされない読み解く力をつけること、また、地域の課題に向き合うことから新たな発想が生まれることなどを伝えられました。

終わりに、受講生が現在行っている研究は人類の生活にどのような点で関わり、どのような影響をもたらしうるか、また、技術の向上やAIの活用でますます豊かになる生活の中で、今後我々はどのような力をつけ、どのように生きていくことが well-being を得ることになるだろうか、という2つの課題が与えられました。

午後のワークショップは「FSSの受講希望者を増やす方法を考えよ」をテーマに行いました。グループでまとめたアイデアについて瓜谷委員長はじめFSS運営の先生方を対象にプレゼンテーションを行いました。受講生からは高校生の日常が多忙であることやFSSが高校生に十分周知されていないこと、そして希望者を増やす方法としてSNSを用いること、プロモーションビデオを作成し大学のオープンキャンパスキャンパスで紹介するなどの提案がありました。実現可能な提案はFSSの募集や運営に活かしていきます。

英語での討論は3回目となります。和やかな雰囲気の中で活発な討論が行われ、回を増すごとにプレゼン能力も向上していると感じました。

竹下温子先生のメインレクチャー

講義のまとめ

ワークショップ・グループ討論

プレゼンテーション・アイデアを提案

スタッフからの質問