2020年8月2日(日)第2回基礎力養成講座を行いました。
今回のメインレクチャー及びワークショップは、大学院工学専攻の前田恭伸先生による「KJ法入門」です。KJ法は京都大学の川喜田二郎によって開発されたデータ処理の一つの方法です。発想法あるいはアイデアを整理する方法としてよく知られています。この手法は討論の基礎となる自分の論点や疑問点を明らかにする方法として優れています。
昨年の受講生はカードや付箋に情報や各自の考えを書き入れ、模造紙に貼付し、グループで考えを整理していきました。今年度は基礎力養成講座がすべてオンラインでの実施になるので、KJ法もオンラインで行いました。事前にKJ法の動画を視聴し、前田先生のZoomでの説明後に、ワークショップで演習を行いました。討論の整理はmiroというアプリケーションを用いました。ワークショップのテーマは「FSSで何を学びたいか」。
8つのグループに分かれ2つずつのグループがペアになり、各グループでひとり話者を選出し、プロフィールやどんなことに関心があるか、何を学びたいかなどの情報を提供します。他のメンバーは話者の話のメモ(取材)を取り、その後miroのボード上で聞き取ったメモをグループで整理し内容ごとにラベリングを行いました。最後にその結果を、グループの代表がmiroのボードを用いて発表しました。
miroを使うのは皆初めてでしたが、配布したダミーのボードで事前演習を行うなどしたため、大きな混乱もなく、むしろ初めてにしては上手く使いこなしていました。グループ討論や発表は模造紙と付箋を用いる方法よりmiroの画面上で、整理された情報や意見を見ることができ、よく理解できる利点がありました。miroを用いたワークショップは第3回以降の基礎力養成講座で行います。
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事前配布動画よりKJ法の説明画面
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昼食を取りながらグループごとアイスブレーク
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受講生のmiroの様子を観察する前田先生(右下)とFSSのスタッフ
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Z1グループの発表