2020年8月30日(日)第3回基礎力養成講座を行いました。

今回のメインレクチャーは工学部機械工学科の山極芳樹先生の「宇宙開発の歴史とこれから:宇宙エレベーターが開く新たな宇宙開発の時代」です。最初の人工衛星が打ち上げられてから今年で60年、その間、宇宙開発は人類に様々な恩恵をもたらしてきましたが、宇宙へ自由に行き来できるという状態までは至っていません。宇宙エレベーターは、それを可能にする夢の宇宙輸送システムとして近年注目を集めています。

事前配布のレクチャー動画では、宇宙開発の歴史を概観するとともに、注目の宇宙エレベーターについて、その仕組みと研究開発の現場、山極先生のグループの超小型衛星を使った宇宙での技術実証の取り組み等を解説しています。

リアルタイムオンライン講座は、受講生から山際先生への質問で始まりました。宇宙エレベーターのテザーの素材にカーボンナノチューブ以外のものはあるか、地球外の物質とは何か、またそれをどのように活用するのか、宇宙エレベーターが実現する段階での経費が当初より高くなっているのはどうしてかなどの質問に対して山極先生が解説されました。

午後のワークショップは「OG/OBとともに考えるー科学技術はどのようにして人類を幸せにするかー」というテーマで行いました。FSS修了の1期生、2期生から14名が参加し、基礎力養成コース受講生とともに6つのグループで討論しました。OG/OBも事前にmiroを修得し、各グループmiroのボード上で討論を進め、グループごと発表しました。

ワークショップ終了後に「FSS同窓会」を1期生OGの進行で行いました。現在の受講生からはOG/OBに対して、新型コロナウイルス感染症の影響でOG/OBが現在通う大学はどういう状況になっているか、科学の甲子園の地学部門の勉強はどうしたらよいか、大学の学部・学科をどう選んだか、現在研究中の論文の結論のまとめ方などの質問があり、OG/OBの経験を踏まえたアドバイスをそれぞれいただきました。

メインレクチャーの事前配布動画より

受講生の質問に答える山極先生(左上)

ワークショップ「OG/OBとともに考える」のテーマ説明

miroの作業ボード(Pグループ)

Sグループの発表

FSS同窓会