2017-2020FSS基礎力養成講座(動画抜粋)の紹介

2017-2020のFSS基礎力養成講座(講座動画)からいくつかを抜粋して紹介します。



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20/12/13(日) FSS2020基礎力養成コース第7回講座 メインレクチャー6
徳岡徹@静岡大学理学部生物科学科
「被子植物の分類と進化はどこまで分かったのか」
 物事を分類するということは、私達が物事をどのように理解するのかということと直結しています。生物分類学は、私達自身が生きていくために必要な知識(利用できる・できない)として始まりましたが、外部の環境によって変化(進化)していく、その道筋によって分類していくという考え方に至りました。しかし、その進化という考え方を最初に提唱したダーウィンでさえも被子植物の進化は「忌まわしき謎」と考えていました。現在でも様々な分子情報や形態情報が加えられて、分類体系が少しづつ改良されています。被子植物やその形態がどのように進化してきたのか解説していきます。

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2020/10/25(日) FSS2020基礎力養成コース第5回講座 メインレクチャー4 
一家崇志@静岡大学農学部応用生命科学科
「茶樹の遺伝情報と表現型情報の整備でなにができる?」
 茶は世界で最も愛飲されている嗜好飲料の1つです。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことも追い風となり、和食文化を象徴する日本茶は日本文化の海外展開において鍵となる工芸作物として位置付けられています。また、茶はテアニンやカテキン類など、特有で応用性の高い機能性成分を多く有するため、機能性強化を目的とした研究も強く求められています。今回の講座では,茶の生産者と消費者が将来の多様で複雑なニーズに答えるためのアプローチについて、植物栄養学や植物分子育種学といった視点からの問題解決法について解説します。

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2020/02/02(日) FSS2019基礎力養成コース第8回講座 メインレクチャー7
青木憲治@静岡大学農学部ふじのくにCNF寄附講座
「科学技術とイノベーション」
 人命を救うための自動車のエアバックは標準装備の時代になりましたが、その技術の根幹は、”花火”です。イノベーションを興すためには、全く新しい発見や技術の進歩も重要ですが、昔ながらの技術を活かした“温故知新”という発想も重要です。本講義では、学生時代に取組んでいたエアバックのガス発生剤開発を例として紹介し、また、科学技術とイノベーションの関係についても事例を取り上げて紹介します。さらに、現在行っている将来イノベーションを興す新素材セルロースナノファイバー(CNF)の開発についても紹介します。

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2019/07/27(土) FSS2019基礎力養成コース第1回講座 メインレクチャー1
大西利幸@静岡大学農学部応用生命科学科
「なぜ植物は良い香りがするのだろう? 〜 化学の目で見る植物生態学 〜」
 「日常茶飯事」とは、食事をしたり茶を飲んだりするように日常にありふれていることを意味する。この慣用句から、茶は我々の日常生活に深く浸透していることがわかる。茶だけでなく,様々な食品,飲料,また化粧品には植物が生み出す多数の「香り」が含まれている。植物がなぜ「香り」を生み出すのか?「香り」の生理学的意義に関する基礎的な知見および最新の研究事例を化学の視点で紹介します。

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2019/02/03(日) FSS2018基礎力養成コース第8回講座 メインレクチャー7
河岸洋和@静岡大学応用生命科学科・グリーン科学技術研究所
「フェアリーリングの謎を化学で解く」
 公園やゴルフ場などで芝生が輪状に周囲より色濃く繁茂し、後にキノコが発生する現象があり、フェアリーリング(fairy rings,妖精の輪)と呼ばれています。西洋の伝説では、妖精が輪を作りその中で踊ると伝えられています。その妖精の正体(芝を繁茂させる原因)は長い歴史の中で謎のままでした。私たちはその妖精の正体(植物成長促進物質)を明らかにしました。その発見の経緯とその後の研究の進展について紹介します。

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2018/10/28(日) FSS2018基礎力養成コース第5回講座 メインレクチャー4 
中塚貴司@静岡大学農学部生物資源科学科
「花の色のいろいろ」
 「♪赤、白、黄色、どの花…..」と童謡チューリップで歌われるように、普段何気なく見ている花には様々な花色が存在します。花色は、花の形や香りとともに、花を特徴付ける重要な要素の一つであります。多彩な花色は、花びらに蓄積している色素の種類や量の違いによって生み出されます。本レクチャーでは、これらの植物色素の特徴や、植物が色素を作り出す仕組み、遺伝子組換え技術による新たな花色の作出、について紹介します。

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2017/12/10(日) FSS2017基礎力養成コース第5回講座 メインレクチャー5
朴龍洙@静岡大学農学部/グリーン科学技術研究所
メインレクチャー「カイコバイオテクノロジー」
 カイコは、人類と生活を共にした家畜です。特に日本はシルクの大輸出国として、現在の近代化を築き上げました。この講座では、カイコの生物学、分子生物学について紹介します。また、カイコが現在のバイオテクノロジーにどのような役割を果たしているのか、カイコが開いたバイオテクノロジーを含め、カイコの過去現在未来を概説します。

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