大学教員の敬称

学生・生徒・社会人から大学教員へのメールで、宛先に「◯○教授」や「◯○教授様」と記されていることがあり、この書き方に違和感を感じてWebで調べてみたところ、状況をよく考えた上で「○○先生」という敬称を使うのがよさそうという個人的な結論に達した。

参考にしたWeb情報は下記のとおり。

敬称の問題
 学生が教員にたいして、レポートを出す、メールを送る、手紙を書くといった場合、敬称は「先生」である。
 ときどき職位(身分)を書いてくる学生がいる。氏名のあとに、講師、助教授、教授などとつけるわけである。これらは、企業における社長、専務、部長などと同じ肩書きであり、敬称ではないので避ける。こういった肩書きは、職に就いている間だけ使用できるのであり、職を退いてからは使えない。
 教授として永年勤めても、大学を退職したら元教授である。まさか○○元教授と手紙に書くまい。大学で教えなくなっても、学生と教員との関係、師弟関係は一生続く。相手が講師であろうが、助教授であろうが、教授であろうが、元教授であろうが、師弟関係がある限り、教えを受けたものにとって先生であることは変わらない。
 テレビドラマやCMで理系の研究室の風景が描かれて、そこでは学生が「教授」と呼んでいる場面を見ることが多いのだが、理系ではそう呼ぶ習慣があるのだろうか?いや、それは間違いなのだが。
 ある大学で教授として教えていた人が他大学に移籍した後も、前の大学で授業を持つことがある。この場合、教授ではなく、非常勤講師となっているわけだが、○○教授と呼んでいた学生たちは、同じ人を今度は○○講師と呼ぶことになるのか?あり得ない。要するに、教員にたいする敬称は、先生でよいのだ。
 逆に、教えを受けたものが教えたものにたいして、敬称を一般的な「様」としていると、「彼(彼女)は私から何も教えを受けなかった」と解釈されるので、気をつけたい。 

Prof.T., 『敬称の問題』, 大学教員のトホホな日常, 2005.
http://faculty-member.seesaa.net/article/4684415.html

大学の先生

実は大学教員に対する先生呼びも,議員の先生呼びに近いところがある。

着任した20代の頃から,自分より年上の教員や事務員の方から先生呼びされ,当初はかなりの違和感があった。

ただし,これはあくまで組織内での形式的な呼び方でもある(もちろん教員の中では”さん付け”で呼ぶ人もいる)。

しかし,組織外の民間や役所の方からは(それもかなり年配の方からも)先生と呼ばれるのが普通であり,これは議員の先生呼びに近い印象がある。

少し微妙なのが,大学教員は対外的に教育的・指導的な立場になる場合があることだ。

委員会や講演などの活動を通じて一種の指導をすることが大学教員の先生感を高めているのかもしれない。

先生と呼ばれることに慣れないように,ましてやそれで横柄な態度を取らないように,どういった関係性に基づく敬称なのかをその都度意識することが,勘違いする痛い人にならないために大事なことではないかと思った。

大学教員H.O.K., 『「議員の「先生」呼び ”勘違い”助長の側面も」 の記事を大学教員が読んで』, note, 2022.
https://note.com/mclntosh1/n/n769e38bad761

第1章:なぜ「大学の先生=教授」だと思ってしまうのか?

大学に縁がない人、あるいはまだ在学中の学生の多くが、
 「大学で教えている人はみんな“教授”なんでしょ?」
と考えてしまいがちです。

その理由は主に次のようなものです。

・テレビや新聞で紹介される大学教員はたいてい“教授”
 ・メディア出演やコメント提供などの機会が多いのは「教授」職の人
  であるため、「大学教員=教授」という認識が広まりやすいのです。

・学校教育では“先生”としか呼ばないので細かい肩書きを意識する
 機会がない
 ・小・中・高校の教員に「○○主任教師」や「○○管理職」といった
  肩書きを意識して接することはほとんどありません。大学も同じ感
  覚で「先生=教授」と思い込んでしまうのです。

しかし、大学は教育機関であると同時に研究機関でもあり、研究・教育・
運営を担うための職階制度(ヒエラルキー)が明確に存在しています。

linguistics research and writing, 『呼び方を間違えるとちょっと恥ずかしい?──大学教員の正しい呼び方と肩書き解説』, note, 2025.
https://note.com/fumitaka_imase/n/nb8c5b4639b55

第3章:呼び方のマナー──職階で呼ぶのはNG?

大学で先生に話しかけるとき、「○○准教授」「○○助教」などと職階を用いて呼ぶ人もいますが、これは基本的に避けた方がよいとされています。

その理由は以下のとおりです:

・職階の上下を強調してしまう(とくに「助教」と呼ぶと、軽く扱わ
 れているように感じる教員もいる)
・教員同士であっても、職階を表に出して呼び合う習慣がない
・「准教授」や「助教」は一般の人にとって意味がわかりにくい

実際の大学内では、学生も教職員も「○○先生」という敬称で統一するのが一般的です。これは相手の地位にかかわらず敬意を表す、非常にバランスのよい呼び方です。

linguistics research and writing, 『呼び方を間違えるとちょっと恥ずかしい?──大学教員の正しい呼び方と肩書き解説』, note, 2025.
https://note.com/fumitaka_imase/n/nb8c5b4639b55

敬称の適切な書き方

敬称は肩書き、氏名、敬称の順で記載します。たとえば「営業部長 ◯◯ 様」と表記すると、相手の役職と名前に敬意を表す形式が整います。

中略

文書、メールの宛名での敬称の扱い

メールにおいても、敬称の使い方は書面と同様です。個人には「様」、組織には「御中」、弁護士、教職者などには「先生」を使います。

Indeed キャリアガイド編集部, 『「先生様」は正しい敬称?メール、手紙、年賀状で恥をかかない宛名マナーを解説』, 役に立つビジネス豆知識, 2026.
https://jp.indeed.com/career-advice/useful-business-tips/the-name-teacher