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プログラムの内容(2018年度)

[1年目]

☆基礎力養成コース(2018年度)

静岡キャンパスで実施します。[カリキュラムと講義内容(PDF)

■メインレクチャー
工学や生物学など、テーマごとに先端研究を知り、それについて考える講義です。
■サブレクチャー
研究に必要な基本的知識・技術について、講義を受け、演習などを行います。
■ワークショップ
科学に関するテーマを取り上げ、小グループに分かれて討論をします。

講義内容(2018年度)

2018/07/29(日) 活動報告静大TV映像
近藤 満 (理学部化学科)
「金属錯体が創り出す新しい構造と機能」
 金属イオンと有機化合物から構成される化合物は金属錯体と呼ばれます。金属錯体は、金属イオンのみ、あるいは有機化合物だけでは見られなかった新しい性質や機能を発現する例が多く知られています。金属錯体が示すユニークな多次元構造の形成と性質に加えて、カプセル構造をもつ金属錯体と、その構造を利用した有害陰イオンの選択的な捕捉など、金属錯体を用いて実現できた新しい機能を紹介します。


2018/08/22(水) 活動報告
木村 浩之 (理学部地球科学科)
「海底堆積物からの贈り物、メタン! 〜地球科学と微生物学の融合研究からエネルギー生産、防災対策まで〜」
 西南日本の太平洋側の地域は、付加体と呼ばれる厚い堆積層からなります。付加体の深部帯水層には、地熱によって温められた地下温水とメタンが蓄えられています。本講義では、地球科学と微生物学を融合させた研究を紹介するとともに、付加体の深部帯水層でのメタン生成メカニズムについて解説します。さらに、地下温水とメタンを有効利用したメタンガス発電施設が実用化されましたので、その能力と将来性について述べます。


2018/09/16(日) 活動報告
三浦 憲二郎 (工学部機械工学科)
「デジタルスタイリングデザイン - 感性を生かしたものづくり -」
 意匠設計を行うデザイナにとって、曲線は製品や作品のシルエットや形状を決定するもっとも基本的なデザイン要素であり、それを美しく魅力的にすることは意匠設計の質を高めるために必要不可欠である。美しい曲線を定式化することが可能であれば、CAD (computer aided design) 等のデザインツールを開発するうえで、曲線の生成や変形、その品質の評価等において、標準や規範となる曲線を定義・参照することが可能となり、デザインの質を著しく向上させることが期待できる。本講義では、形状モデリングの基礎を学ぶとともに、曲線の美しさを定める「曲率」について理解することを目標とする。


2018/10/28(日) 活動報告
中塚 貴司 (農学部生物資源科学科)
「花の色のいろいろ」
 「♪赤、白、黄色、どの花…..」と童謡チューリップで歌われるように、普段何気なく見ている花には様々な花色が存在します。花色は、花の形や香りとともに、花を特徴付ける重要な要素の一つであります。多彩な花色は、花びらに蓄積している色素の種類や量の違いによって生み出されます。本レクチャーでは、これらの植物色素の特徴や、植物が色素を作り出す仕組み、遺伝子組換え技術による新たな花色の作出、について紹介します。


2018/11/23(金・祝) 活動報告
Tripathi Saroj Raman (工学部機械工学科)
「Terahertz Technology」
 The electromagnetic waves with the frequency range spanning from few hundreds of gigahertz (GHz) to few terahertz (THz) are known as terahertz waves. These waves can penetrate through wide variety of materials such as plastics, papers and cloths making them an alternative to X-rays in many applications such as security screening and non-destructive testing and evaluation. Moreover, wide variety of materials such as narcotics and explosives possess a spectral fingerprint in THz frequency region rendering them detectable, based on THz spectral imaging. Along with these applications, sub-terahertz waves are being exploited in wireless communication owing to their ability to satisfy the increasing demand for high speed data transfer. All these characteristics make the THz wave an attractive option in diverse fields from biomedical sciences and homeland security to information and communication technologies.
 In this lecture, I will introduce the fundamental methods to emit and detect terahertz wave. Moreover, I will talk about various applications of these waves such as 2D and 3D imaging for non-destructive testing and analysis, spectroscopy for material identification and attenuated total reflection terahertz spectroscopy as a biomedical measurement tool.


2018/12/16(日) 活動報告
峰野 博史 (情報学部情報科学科)
「情報科学入門 - 人工知能(AI)は植物と対話できるのか? -」
 身の周りの様々なモノをインターネットにつなげることで、これまでよく分からなかった現象を見える化でき、何が起きているのか仮説を立てたり検証したりすることができるようになってきました。情報科学入門として、トマトの養液栽培で計測された様々なデータを眺めることで、「トマトがどのように成長していくのか?」を想像し、どのようなコンピュータシステムを研究開発したら人工知能(AI)を用いてヒトのような栽培を実現できるのか一緒に考えてみましょう。


2019/02/03(日) 活動報告
河岸 洋和 (農学部応用生命科学科・グリーン科学技術研究所)
「フェアリーリングの謎を化学で解く」
 公園やゴルフ場などで芝生が輪状に周囲より色濃く繁茂し、後にキノコが発生する現象があり、フェアリーリング(fairy rings,妖精の輪)と呼ばれています。西洋の伝説では、妖精が輪を作りその中で踊ると伝えられています。その妖精の正体(芝を繁茂させる原因)は長い歴史の中で謎のままでした。私たちはその妖精の正体(植物成長促進物質)を明らかにしました。その発見の経緯とその後の研究の進展について紹介します。


☆研究力養成コース(2018年度)

静岡キャンパスもしくは浜松キャンパスいずれかで実施します。*2
大学の研究室に配属され、指導教員の下で研究活動を行います。

【A】自己推薦 ・ 一般型

コーディネーターの指導の下、研究計画書を作成するところから始めます。

【B】自己推薦 ・ 自主研究推進型

自分の研究テーマに適合する研究室に配属されます。

【C】学校推薦 ・ 連携活動型

自分の希望と高校の先生の意見を参考に、配属先を決定します。
*2●来学日は指導教員と相談して決めてください。

 

研究発表会(2018年度 2019年3月24日)

静大TV撮影ダイジェスト版(06:46)

静大TV撮影ロングバージョン 版(18:17)

 

選抜(2019年3月)

次の年に継続して、活動を行うことにより、進展が見込め、成果が期待できるかを判定します。

[2年目]

☆発展コース(2018年度,2019年度)

静岡キャンパスもしくは浜松キャンパスいずれかで実施します。*3
具体的な目標をもって、活動します。

目標の例

国際学会での研究発表
学術誌への論文投稿
科学オリンピック
科学賞など・・・

*3●来学日は指導教員と相談して決めてください。