2019年8月10-18日、海外研修を行いました。
2019年8月10日から18日までの9日間、FSS2019発展コース受講生7名が香港の「香港科技大学(Hong Kong University of Science and Technology, HKUST)」にて海外研修を実施しました。HKUSTは2018年アジア大学ランキングで5位に入っている名門大学です。
研修初日は、HKUSTのStanley Lau先生とのWelcome Brunchでスタートしました。初めての飲茶体験を満喫しました。その後は、静岡大学理学部創造理学コースの学生さんたちと合流し、午前中はHKUSTの語学学校で英語のトレーニングコースを1週間受講しました。英語の授業は、与えられた課題についてグループワークをしたり、自分たちで見つけた課題について発表したりと英語をコミュニケーションのツールとして使いこなす術を学ぶ充実したレッスンでした。午後はHKUSTの先生の講義を受けたり、研究室を見学したりと貴重な体験をしました。
6日目の午後に行った研究発表会では、HKUSTの先生や学生さんに向けてFSSで実施した研究についてのポスター発表を行いました。HKUSTの学生さんからはたくさんの質問があり、充実した質疑応答の時間を持つことが出来ました。HKUSTの先生からは「研究のレベルが高くて、素晴らしい」というコメントをもらいました。午後2時からスタートしたポスター発表会は午後3時半まで続き、みなさん疲労困憊。でも、発展コースの発表者からは「貴重な体験が出来ました!」というコメントを聞くことが出来ました。英語で意見を交換するという難しいミッションをクリアした発表者のみなさん、素晴らしかったです。HKUSTでの海外研修は、驚きと充実の毎日であっという間の9日間でした。
参加者からは、海外でもコミュニケーションを取るということ出来るという自信が付いたという声も聞こえてきました。「グローバル」とは何かということを考え、体験する素晴らしい機会となりました。
<受講生の感想など(ニュースレター掲載分を含む)>
一番印象的だったのは、今回の研修のメインだった香港科技大学での研修だ。科技大学で様々な人々と交流して行う授業やディスカッションは、主体性や積極性が求められた。話しかけられるのを待つのではなく、自分からコミュニケーションをとること、気になったらそのままにしないこと、グローバルな世界ではこれが大切だと強く感じた。
香港科学技術大学というアジア有数の大学を見学し講義を聴くことで、自分の将来の研究者像に大きな影響をもたらした。将来は国境関係なくグローバルに活躍できる研究者になりたいという気持ちがより一層強まった香港海外研修であった。
今回のプログラムの中で研究発表を行い英語での研究発表の難しさを知った。日本語では相手の反応を見ながら発表ができても、英語ではなかなかうまくいかず相手にきちんと伝わっているのか不安だった。質問された内容がなかなかわからず何回も何回も聞き返してやっとわかったり、なんと答えたらいいのかわからずとても苦労したりした。それでも香港科技大学の学生や、静岡大学の学生がアドバイスなどを丁寧にしてくださったので回数を重ねるにつれて多少は上手く出来るようになっているのを実感できた。
科技大での研修中、自分はポスターの作成を担当した。自分の知らないことに関するポスターの作成はかなりハードルの高いものとなったが、他人の意見を簡潔にまとめ、自分の言葉に置き換えてポスターの文書を作成することができた。ポスター発表で気を付けたことは、発表原稿を作成せずその場の流れにあった説明をすることだった。聞き手の顔を見ながら臨機応変に発表の表現を工夫することで、お互いに理解を深め、興味を持たせる発表ができたと思う。
語学研修や学術研修から、英語でのコミュニケーション方法や香港での科学技術の様子を知ることができ、将来海外での活動をしたいという思いが高まった。海外は言語や文化の違いがあるため困難も多いが、その分学ぶことも多いということがよく分かった。
今回の海外研修では日本の普段の生活では体験できないような出来事が数多くあり、自分の世界を広げてくれた。ともに香港へ行ったFSSの仲間たちや創造理学コース生たちから自分の将来について大きな影響を受けた。FSSの仲間たちの研究に熱心で周りの目をほとんど気にせず自分のやりたいことを極める姿勢や、並外れた行動力と好奇心には非常に大きな刺激を受けた。EngRichの活動などで大学生と接する中では、大学とはどういったところか、大学生になることとはどういったことなのか学んだ。これは現在直面している進路選択にとても参考になった経験である。
私がこの研修で最も印象的なプログラムはe-posterだ。限られた時間でどのようなアイディアを出せるか、時間の分配やメンバーとの協力などがなくては完成できなかった。日本にしか売られていないクールガジェットの紹介をするのが課題であった。グループメンバーの意見がまとまらず、苦戦した。自由時間でも集まり議論をしたことを覚えている。グループワークを行う際、自分の意見が必ずしも受け止めてもらえるとは限らないが意見交換をすることで今までにない発見ができる可能性もある。今回の活動で、体感することができた。