2022(R4)年度のGSC採択機関に関する情報

2022/05/27(金)、JSTサイト(科学技術振興機構報 第1567号)で「グローバルサイエンスキャンパス」令和4年度採択機関の決定について発表がありましたので、転載します。

JSTサイト(科学技術振興機構報 第1567号)より抜粋引用】
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「グローバルサイエンスキャンパス」 令和4年度採択機関の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、「グローバルサイエンスキャンパス(GSC)」における令和4年度採択機関を決定しました。

グローバルサイエンスキャンパスは、将来グローバルに活躍し得る傑出した科学技術人材を育成することを目的とした事業です。具体的には、地域で卓越した意欲・能力を持つ高校生などを募集・選抜し、国際的な活動を含む高度で体系的な理数教育プログラムを開発・実施する機関の企画を支援します。実施に当たっては、都道府県教育委員会または政令指定都市教育委員会などと連携し、地域の才能育成拠点としてコンソーシアム(推進協議会)を組織し、地域ぐるみで生徒の才能育成に取り組みます。

支援期間は最大4年間、支援金額(上限)は1年当たり3,000万円です。

本年度の公募は、令和4年1月24日(月)から3月8日(火)の期間に行い、9件の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会にて審査し、その結果をもとに4件の機関を決定しました。これにより、令和4年度の実施機関は12機関(GSC「情報科学の達人」育成官民協働プログラムを含む)となります。

なお、事業の詳細については下記のホームページを参照してください。

ホームページURL:hhttps://www.jst.go.jp/cpse/gsc/
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プレスリリースはこちら → プレスリリース(科学技術振興機構報 第1567号)

プレスリリース(科学技術振興機構報 第1567号)より抜粋引用】
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「グローバルサイエンスキャンパス」 令和4年度採択機関・企画一覧
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慶應義塾大学  医学・医療への一歩 努力は天命さえも変える
新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより、医学・医療領域では公衆衛生、ビッグデータ活用、国際協調などを含めた新たな学際的領域の重要性が認識されている。本企画では、医学・医療分野で世界を指導・牽引できる研究者・技術者・文筆家の育成を目的とする。本企画では、全国から有為な高校生50名を1次選抜し、国内外の著名な研究者等が医学・医療の講義、研究基礎技術実習、論文読解などの実務指導を実施し、さらに15名を2次選抜する。2次選抜者については、個人研究の遂行による国際学会発表・論文発表、各種オリンピック受賞、およびサイエンスライターとしての記事発表を目標に活動する。加えて、2次選抜者については米国、スウェーデン、イスラエルの著名大学での研修を実施する。
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静岡大学  つなげる力で世界に羽ばたけ 未来の科学者養成スクール 未来創成型
豊かな国際性を持ち、さまざまな分野の知識を結びつけて考える着想力や他者と協働して遂行する力を発揮して現代社会の課題を解決し、新しい文化的価値の創造、および未来社会の創成に挑戦する人材を育成する。そのため、意欲と能力の高い多様な高校生を、静岡県を含む近隣3県から発掘する4つの応募枠を設ける。3つのコース(基礎力養成コース:分野横断的発想や科学者の素養・知識・討論力を身に付ける、研究力養成コース:探究活動で課題解決の視点や研究遂行力を身に付ける、研究力発展コース:国内外の学術会議などで研究成果発表に挑戦する力を身に付ける)による最長2年間の段階的な教育を行い、さらに修了後の研究・挑戦も支援をすることで世界に羽ばたく未来の科学者を輩出する。
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島根大学  人類の課題を解決する科学技術人材育成プログラム ―島根で学びブレイクスルーを起こせ!―
地域に根差した県内唯一の国立大学である島根大学は、高大接続事業に力を入れ、学内のリソースを惜しみなく注いでいる。また、自発的な探究心「学びのタネ」を携えた地元の高校生を対象に地域密着型の入試制度を設けている。さらに、地域の伝統産業である「たたら製鉄」に代表されるモノづくり精神を尊び、材料系新工学部開設を準備している。GSCでは、最先端の研究・教育の場を提供し、プロセスを重視した実体験に基づいた知的刺激を与え、主体的な学習によって「課題発見・解決能力」「情報収集・発信能力」を身に付けさせ、世界に通用する科学技術人材を輩出する。本企画により、地域課題解決への道を開く地方創生人材を育成し、将来世界で活躍し、人類の課題を解決するブレイクスルーの研究者として飛躍させる。
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琉球大学  津梁と融合の未来創造人材育成プログラム「琉大カガク院」
卓越した意欲や能力を持つ高校生を募集・選抜し、個々の才能や意欲とのバランスに配慮しながら、科学者として必要な基盤的能力を幅広く育成するプログラムや、地域の特色を生かした研究、国際的な活動を含む高度で体系的なプログラムを実施する。これにより、受講生が自主的に研究活動に取り組み、国際学会や外国語論文で研究成果を発表するなど、各方面で活躍する科学系人材の育成を目標とする。また、人文社会科学分野の研究者も含めた全学的な協力体制を構築して、事象を多面的に考察し、分野融合領域におけるイノベーションを牽引し得る傑出した人材を育成する。さらに、地域連携型の次世代科学系人材育成ネットワークを構築し、企画の成果や開発された手法などを教育現場に還元する。
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